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保護性能・トップコート


ページ内目次


保護性能

コンクリートの素材感を100%生かすベストな手法は「何もしないこと」。しかし、雨水や炭酸ガス、紫外線などの要因が、コンクリートの中性化を促進させ、付随する藻苔やカビの発生も躯体の劣化を促進する触媒となり、さらに美観を損ねます。

では、ただ高性能なクリアを塗れば解決するのでしょうか?
それを許さないのが「生き物」である、打放しコンクリートなのです。
壁面へ無数に点在する細かな「ピンホール」は、その内部に容易な造膜を許してはくれません。
また、決して均質ではない化粧打放しコンクリートの躯体表面は塗材の吸込み差を生じ、均一な塗膜の造成を困難にします。

そこで開発されたのが
「複層塗膜構造」

ピンホール浸水の問題を浸透性の下塗り材「RC-アンダーコート」が、
吸込み差の問題を「RC-ミドルコート」が解決し、トップコートへと橋渡しします。
■塗装工程(3コート)

トップコート

トップコートに求められる性能は大きく3つ。
「耐候性」「対汚染性」「改修性」です。更に加えてコストや施工部位を吟味いたしました。

概要

RC-Fトップコート(フッ素樹脂系)
言わずと知れたフッ素樹脂クリア。昨今、様々なコーティング剤が溢れていますが、その性能は長い実績で証明済み。
アール・シーの主力コーティング剤です。
アール・シーのフッ素は3F系FEVF構造からなる、「ルミフロン」をベースとしています。
この構造はフッ素樹脂の中でも特に対紫外線に優れた性能を有し、高耐候性に寄与します。

フッ素モノマーは紫外線に強く、
紫外線に弱いビニルエーテルを守っています。

RC-ASトップコート(アクリルシリコン樹脂系)
フッ素コーティングの高性能は当然としても、やはり問題はコスト。かといって、ウレタンやアクリルでは心もとない…、という悩みには、こちらのアクリルシリコン樹脂クリアをお薦め致します。フッ素に迫る性能を有しつつ、コストを抑えることに成功。改修目安の年数もクリアできる耐久/耐候性能を保持しています。
RC-Aトップコート(アクリル樹脂系)
「内壁は劣化しないから、クリアは不要でしょう…」これはもう昔の話です。コンクリートはアルカリ性。素肌に触れれば皮膚に刺激を与えます。
また、汚れはそのまま直に染み込みますので、 清掃も困難。活動する人々が最も触れ、汚れやすい内壁こそ、高い安全性と容易なメンテナンスをコーティングで確保する必要がある、とアール・シーは考えます。
可能な限り、コストを抑えられる「アクリル樹脂クリア」をご提供いたします。
RC-Ti(オプション)
更なる性能向上オプションとして開発された、「RC-Ti」。
トップコートの上に光触媒の自浄性能を付与します。光触媒は酸化チタンを主成分とし、紫外線を受けることで、表層に強力な酸化力を持つ活性炭素を作り出します。この活性炭素が汚れや悪臭を分解。雨水によって流れ落とされ、クリーンな外壁を実現します。



カラー対応
躯体色を活かすため、クリア(透明)を標準としております。
カラークリアも対応可能です。
ご要望の透明度、色をご指定ください。(RC-意匠調整に含まれます。)

艶について
トップコートは素地にもっとも近い3分艶を標準としております。
特注として変更も可能ですが、塗膜性能や仕上がり(艶のムラ等)の観点から推奨はしておりません。

機構

耐候性能
塗膜の劣化は、その塗膜が持つ光沢値と正比例し、一般的に、その値が80%以下となる時期が塗り替え時期と言われています。
アール ・ シーのトップコートは長期間、その性能を保持し、メンテナンスコストを低減します。

耐汚染性能
アール・シーのトップコートは、親水性コーティング剤。「親水性」とは文字通り、水と親和性のある状態のこと。
壁面に付着した雨水はコロコロと転がる球状ではなく、薄く広がりながら壁面全体を流れ落ちます。この仕組みが、自浄機能として作用し、壁面の汚損を低減します。

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